President-Blog社長ブログ

社長ブログ

こだわりの家づくりについて熱く語る

断熱住宅の夏の欠点(熱中症)

2019年8月10日 13:57

 日本の住宅は今の形(歴史的には数奇屋住宅と言います)になって、400年以上経ちます。基本的に暑い夏をいかに過ごすかを考えた歴史ある工法です。

 1950年に建築基準法が制定され、1979年に省エネ法により建物の断熱化がスタートしました。まだ、40年の歴史です。つまり、40年前の家は、ほとんどが無断熱住宅。それ以降、少しずつ断熱化(高断熱)になってきました。この高断熱化はまだまだ進んでいく傾向にあり、例えばジュープラスの場合はコスパを考えるとUa値0.37~0.42ほど(建物の設計により変動します)の家が多いですが、来年はUa値0.2近くなると思います。ちなみにC値はお客様約束で0.5ですが、実際は0.1とか0.2とか0.3とかになります。

 今、このブログを見ている方はお若い方と想像すると、ご両親に教えてあげてください。もし、ご実家が30年前に建てたとすれば多少は断熱化されています。それに対して窓などの開口部は今よりも貧弱で、おそらくアルミのシングルガラス。日射遮蔽なんて考えていない時代ですから、夏の日差しが室内に入ってきているはずです。

 この状況で暑いので当然エアコンを付けます。エアコンは個別(各室)エアコンですから、風が直接当ります。長時間当るとつらくなってきます。室内の温度計は27℃とか28℃とかを指しています。でも汗が出ます。???      これ以上設定温度を下げたくは無い。(体調不良ともったいない心理が働きます)   結果、家の中でも熱中症になる危険度が増します。

  家づくりを考えている方で、勉強が進んでいる方はもう、ここまで書けばお解りですよね。。。

 熱の伝わり方は3つ。①伝導(個体での移動)、②対流(気体での移動)、③放射(電磁波による移動)です。日射が入ることで床や壁、家具などの内装が温まります。それが放射して、体に温輻射熱を浴びています。つまり、エアコン付けながら遠赤外線の電気ストーブを数台付けているのと同じです。室内の温度計が27℃とか28℃になっても暑く感じるのはこれのせいです。これを知らないと「我慢」してしまいますので、危険です。また、無断熱住宅よりも断熱化された家のほうが、放射による熱が一旦入ると逃げません。方法は窓の外での遮蔽です。すだれなどをすぐに付けてあげてください。

 さて、新築をお考えの方、ZEHとかゼロエネとか、冬の暖かさとかばかり考えていませんか?今説明したように、ZEHを含めた近年の家も、夏の日射遮蔽をほとんど考えていません。ZEH事体が夏より冬を重視した考えですから、ZEH=夏暑い家になる可能性が高いですよ。

 基本的に今の国の考え方(ZEH)などは、石油などの一次エネルギーを削減しようという考えです。勘違いしてはいけないのが、一次エネの削減と、電気料金の省エネとは似ていますが違います。また、「快適」とも似ていますが違います。今から家を建てる場合、一次エネを削減したい人はZEHを目指せばいいと思います。省エネが希望の方はそれを目指した設計にすればいいと思います。快適には「夏優先」と、「冬優先」があります。中間もできます。設計により色々できますが、すべてを叶えたいというのは、かなり高度な設計になります。結果的に建築コストもアップします。

 一つ言えるのは、これしかできないと言う何とかシリーズみたいな家の時代はもう終わりですね。これからは個別に詳細な設計をしていく、設計中心の家づくりになってきます。

pagetop