President-Blog社長ブログ

社長ブログ

こだわりの家づくりについて熱く語る

放射冷却現象

2020年1月19日 08:20

今回は「アクティブとパッシブ」について書こうと思いましたが、今日は晴れて放射冷却がすごいので、放射冷却が住宅に与える影響について書きます。

それにしても今年はすごい暖冬ですね。12月の初めごろに、みぞれか山沿いでは雪が降ったみたいですが、その時は丸谷博男先生のエコハウス研究会の全国大会が東京で行われていて、それに参加していましたから僕はまだ雪を見ていません。皆さん、「こんな年は初めてだ!」と言われますが、20数年前にもありました。その年はなんと3月に大雪になり、4月中頃まで寒かった記憶がります。まだ、油断してはいけませんね。

本題です。

晴れた日に放射冷却現象で車に霜がおりますが、アルミカーポートなど薄い屋根1枚挟むだけで何故車に霜は降りないのか?皆さん不思議に思いませんか?

簡単に解説します。

熱の移動の3要素「伝導、対流、放射」のうち、放射冷却現象は字のごとく放射です。熱は高いところから低いところへしか移動しません。冬の晴れた日の地表付近より温度が低いのは宇宙です。宇宙は-270度。雲が無い晴れた日は宇宙に向かって熱の移動が行われます。地表付近の熱が奪われると表現したほうが解かりやすいでしょうか。これが放射冷却現象です。アルミカーポートなどの薄い屋根や雲があると宇宙と直接繋がっていませんから、放射冷却という現象は起きません。

放射冷却現象は熱を奪い車などを凍らせますから、建物への影響もあります。例えば外気温1度とします。その時に晴れた放射冷却現象の日と、曇っていて放射冷却現象が起きていない日とでは、晴れた日のほうが建物の熱を奪っています。同じ外気温でも、放射冷却現象が起きている日のほうが寒く感じるはずです。正確に言うと、屋根や外壁の熱が放射で奪われていつもより低い状態ですから、建物内部の熱が伝道により断熱材通して(移動)させてしまうのです。

さて、これを防ぐ手立ては?  

放射を遮るにはシルバーの遮熱シートしかありません。遮熱シートで建物を覆う事が最良だと考えられます。 最近、シルバー色した防シートを採用している建物を見かけますが、それもある程度の効果は期待できますが、それとは別にもう一枚遮熱シートを貼り、表裏両側に反射層を設けるとより効果的となります。これらは今日本で行われている断熱性能の計算方法に組み込まれていませんから、普及が遅いのだと思います。空気の温度計の数値よりも、体感温度が重要です。

pagetop