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こだわりの家づくりについて熱く語る

断熱第一人者への道のり

2020年2月11日 09:27

僕が建築士になった時、「断熱については富山県一の建築士になろう!」と自分に誓いました。

国外の建築に興味を持ち、色々知ると、日本の断熱レベルは先進国最低だという事に気づきました。これからの住宅は絶対に断熱を強化しないといけないと思いました。

道のり1〈気密性能を上げる〉

断熱を強化するという事は、まず最初にやらなければいけないことが、①気密性能を上げる。②結露対策を講じる。でした。 国は2020年に「断熱性能の基準を上げ、すべての住宅に断熱性能を表示する事を義務づける」という施策を直前に中止しました。建築士やビルダーの知識とレベルが上がらないからだと思います。断熱性能も気密性能も、ある程度は上がって来ましたが、世界に追いつけという程ではありません。

気密性能を上げる事にしたのですが、色々調べ検討した結果、充填断熱で気密性能を上げる事にしました。外張り断熱だと簡単に気密性能を上げる事が出来ることがわかりましたが、透湿などの結露対策、呼吸する壁、将来の付加断熱などを考えると、絶対に充填断熱になりました。しかし、充填断熱で気密性能を上げるのは至難の業です。大工さんなど関係者を集めて何度も会議しましたし、実際の家でのチャレンジも色々やりました。僕たちが気密にチャレンジした時代はすごく早かったので、お客様は気密を求めていません。説明して独自にやらせて頂きました。気密性能はご存じのようにC値で表します。何もしない状態で一度計測してみたら、なんとC値2.3だったと思います。今のジュープラスの家は悪くても0.3。良くて0.1を切りますので、2.3は今から思うとすごい数値です。でも、ここまで来るのにやはり数年かかっています。大工さんを初め、みんなの努力の結晶です。

道のり2〈結露対策〉

色々やっていくうちに、断熱性能と気密性能を上げると、結露対策が絶対に必要だという事に気が付きました。(この結露対策は僕の見た所、県内では未だに誰もやっていません)

でも、どうやってそんな家を造る(設計する)のか? 調べても前例が無く、考えても確証が持てませんでした。もう、誰かに教えてもらうしかありませんでした。

通信制の建築大学への入学も考えましたが、どこも一般知識しか教えていませんでした。

調べに調べ、辿り着いたのが 建築家の丸谷博男先生した。

丸谷先生の門を叩き、学び、体験し、視察し、対話をしました。先生の周りの専門分野のエキスパートの方々とも積極的に交流しました。腹の底から理解し、実際の建築に落とし込むのに数年かかりました。

結露対策は外壁の外側・内側、屋根面の外側・内側の4か所で必要になります。床面はジュープラスの場合基礎断熱なので必要ありません。この結露対策は、高温低温多湿な北陸の気候で、どこのビルダーも外壁の外側しかやっていません。丸谷先生に理屈を教えていただいても、実際の建築に落とし込むには時間がかかりました。これも大工さんと現場でああだこうだと、色々打ち合わせ、議論、実験をしました。簡単ではありませんでした。

道のり3〈輻射熱の利用調〉

日本の断熱性能はUa値という値で示されます。当初僕もUa値を上げる事ばかりを意識していましたが、色々やっていくうちに、Ua値がいい=暖かい家ではないことに気が付きました。この輻射熱がややこしい。今、これを書きながら当然暖房をしていますが、空気が温まっての暖かささなのか輻射熱も交じってるのか? 丸谷先生の実建築物や京都のお寺など、色々な場所へ出向き、自分が体感で分かるようになるまでに1年はかかりました。自分の体感で分からないと、実際に建てた家が空気の暖かさなのか、本当に輻射熱の暖かさなのか、判断できませんから。。。 文章にすると短いですが、この1年は常に感性を研ぎ澄ませ続けなければいけませんでしたから、すごく大変でした。

道のり4〈全館空調〉

高気密高断熱でかつ、結露対策を講じていて、輻射の効いた家ができると、次は冷暖房を効率良く家中にまわす事を考えます。家という箱に暖房などの熱エネルギーを入れれば暖かい家になります。断熱性能=熱が逃げる量と同じ熱エネルギーを入れ続ければ室温はキープするわけですから、計算上は簡単です。しかし、家には間仕切りがあり部屋があります。満遍なく各部屋に熱エネルギーをまわすのはそう簡単ではありません。当初、エアコン1台で換気システムの気流を利用した仕組みを考え導入しました。これは高性能なエアコンと換気システムで50万円~60万円程で出来ましたが、何件かやってみて夏の2階が思ったほど涼しくならないという事がわかりました。次に全館空調のメーカーシステムを導入しました。効率はいいのすが、機械が大きすぎて色々デメリットも感じました。イニシャルコストも200万円ぐらいでした。もっと安く、もっとメンテナンスしやすい仕組みを考えよう!ということで、オリジナルな全館空調の開発が始まりました。

2年以上かかりましたが、100万円ほどで出来る全館空調が完成しました。「エアーD」と名付け、特許も申請しました。

近年色々頑張った結果、今の僕は断熱・結露・通気・透湿・長期メンテナンスフリー、体感が暖かい(涼しい)家というワードで富山県一の建築士になれたと自負しています。言いすぎかな?  でも、他の建築関係の方々から少しずつそう言われるようににもなってきました。うれしい事です。 

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